Tomo
2025/07/11 12:03
バリ島の思い出(原題ーバリ島便り⑧)
バリ島の寺院や門の周辺でよく見かける「ランダ(Rangda)」は、バリ・ヒンドゥー教における悪の象徴とされる魔女の像だ。アイキャッチ画像は、ランダが子どもを鷲掴みにしてるところをズームアップ。
ランダは、バリの神話に登場する恐ろしい神で、人々の間では子どもをさらう魔女として恐れられてきた。バロン(善の守護神)と対を成す存在だ。

バリ・ヒンドゥー教では、「善と悪は対立ではなく、宇宙の均衡を保つために共存するもの」とされており、寺院や祭壇でもその考え方が反映されている。例えば、店先に置かれた祭壇へは脚立を使って上部(善の神)へお供えをしたあと、脚立を降りて下の部分(悪の神)にお供えをする。善だけでなく悪にも敬意を払い、調和を保とうとするバリの人々の信仰心を表してる。
大多数の人が信仰するバリ・ヒンドゥー教は土着の信仰とインドからのヒンドゥー教、仏教が融合したといわれる。実際、ヒンドゥー教の寺院を歩くと大仏さまが鎮座しているのを目にする。当初、ヒンドゥー教の寺院なのになぜ大仏さま?と不思議に思ったほどだ。

たまたま入ったお店の装飾にも仏陀像が使われていた。

これは田園風景に必ずと言っていいほど祀られている豊穣と繁栄を司る神、デウィ・スリの像。

ウブドの街なかに祀られているガネーシャ像。

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投稿を表示実に興味深い仏様ばかりですね。仏の世界を調べると国が出来た歴史も分かるので、興味があります。最近特に鉄と日本の成り立ちを調べて撮影しているので、何でも興味を持って研究している所に、いい作品を見せていただき感謝します。最後の像も何かエジプトのツタンカーメンと通ずるものが有るかなと勝手に思っています。