自分の好みの色味を言語化して、それをもとにAI(Claude)がイメージングレシピを作成しました
上田晃司先生の「基本から応用までマスター!フレキシブルピクチャーコントロール実践レッスン」を受講して、自分の好みの色味を言語化する大切さを教わりました。そして、このレッスンではそれをNX Studioで自作のフレキシブルピクチャーコントロールにする手順を学びました。ただ、そのイメージした色味をNX Studioのパラメーターに落とす作業は試行錯誤を繰り返す、いわゆる「慣れ」が必要だと痛感したのも事実です。そこで、好みの色味を言葉で伝えるだけで、AIがフレキシブルカラーピクチャーコントロール(NP3)を作れるのか試してみました。その実験結果の報告です。
やったこと
- 撮って出し(ピクチャーコントロール:ニュートラル)の写真を1枚用意 【写真1】
- 好みの色味を3種類を用意し、日本語の文章で指示
- ClaudeがNP3を作成し、NX Studio上で写真1のRAWファイルに適用して比較
3種類の指示
レシピ#1(Test1)
・曇り空を鮮やかなティール寄りにして
・海の色を鈍い紺色にして
・波の白さを強調して
・中間調を冷たくして
・シャドー部を群青色にして
・コントラストを強くして
レシピ#2(Test2)
・曇り空を群青色にして
・海の色を鮮やかな青色にして
・波の白さをあまり目立たなくして
・中間調を暖色系にして
・シャドー部をティールよりにして
・コントラストを強くして
レシピ#3(Test3)
・曇り空を鈍いグレーにして
・海の色を深い青にして
・波の色はティールに
・コントラストを弱くして
・全体的に北の厳しい冬のイメージにして
最初にClaudeが写真の色を実測し、空は明るい青、遠くの海は同じ青の仲間、湾の水はやや緑がかった青、波の泡はほぼ白、岩は暗い茶色、草は黄緑、と整理したようです。その上で、各指示をパラメーターに割り当てています。
Test3の「波」は、この写真の湾の泡立つ水(青緑)のことだと解釈してもらいました。
- Test1の結果:【全体的に青みがかり、メリハリのない仕上がりになりました】
- Test2の結果:【岩肌の色がいい感じに出ているけど、空の青さが強いかも】
- Test3の結果:【ぼんやりとした絵になっているが、北の海の厳しい感じが出たかな】
Test1がTest1bになるまで
Test1は、指示どおりに作られているはずなのに、全体が青みがかり、期待した色味と違っていました。そこで、次の2点だけを伝えて直してもらいました。
- 波の彩度を下げて
- シャドー部を暖色系にして
Claudeが変更したのは、次の3か所だけです。それ以外の値はTest1と同じです。
項目 |
Test1 |
Test1b |
ハイライトの色味づけ(ティール)の強さ |
25 |
8 |
湾の水(シアン帯域)の彩度 |
−15 |
−35 |
シャドーの色味 |
群青(色相245、強さ50) |
橙~茶(色相35、強さ35) |
結果、期待どおりの色味になりました。
ここで面白いのは、最初の指示では「シャドー部を群青色に」と書いていたのに、見てみると暖色のシャドーの方が好みだったことです。好みは、文章にしただけでは分からず、見て初めて言語化できる部分があると感じました。
やってみて分かったこと
-
同じ帯域のものは分けにくい: 空と遠くの海は同じ青の帯域なので、色相別のブレンダーでは別々に動かせません。空と波の泡も同じ明るさの領域にあるので、ハイライトの色味づけは泡にも乗ります。指示が矛盾していなくても、仕組み上、思いどおりに分けられない場面がありました。
この場合は、上田先生が示してくれた「カラーコントロールポイントツール」を使うのが正解。 - 数値の効き方は適用するまで分からない: 直すときは、数値を指定するより、「波の彩度を下げて」のように見た目の感想を伝える方が早く、狙いも外れにくかったです。
- 繰り返して仕上げる: 1回で決まるとは限らず、「指示、確認、言い直し」の繰り返しで仕上げる使い方が向いていそうです。
補足
- NP3の書き出しには、非公式のオープンソースライブラリを使っています。Nikon公式のツールではないので、ライブラリ名は伏せておきます。個人使用に関しては問題ないことを確認済みです(MITライセンス)。
- 撮影機材:【Nikon Z6Ⅲ】
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投稿を表示なかなか面白いことができるものなのですね。
フレキシブルカラーのパラメーターを出力させるのではなく、NX Studioに読み込ませられる調整データとしてそのまま出力させてしまうということですね。
ここまでできてしまうとは驚きです。
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投稿を表示これいいですね。チョット試行錯誤してみます。
で、AIに聞いてみたら「上田晃司先生のNX-Studioパーフェクトガイドを読みましょう。」とでてきてしまいました。