なぜ最近のレンズは、前玉が小さいのか? note(no+e)のHPの記事(2025/08/20)に説明がありましたので、参考までに、以下に記載しました。
長らく、大きな前玉 =明るいレンズ=高性能というコンセンサスがありました。前玉を大きくすると、より多くの光を集められるため、必然的に前玉が大きくなっていった事情があります。
裏を返せば、これまで人類が歩んできたレンズの歴史の大半では、光学設計の自由度が限られ、レンズ枚数も少なかったが故に、大きな前玉で光を稼ぐ必要があった、とも言えます。
ところが最近のレンズ、具体的には「デジタル化」&「ミラーレス化」以降のレンズはおしなべて前玉の小さなレンズが用いられています。
なぜ最近は高性能なレンズにも関わらず、前玉は小さいのか? その理由は幾つかあるようです。
1.光学設計技術の進化
近年はコンピュータシミュレーション技術の発達により、より複雑なレンズ構成の設計も行えるようになったとの事。
例えば従来であれば、物理的に光をたくさん入れて補正で対応していた部分を、特殊レンズで効率よく処理できるようになった点が大きいとされます。いわゆる非球面レンズやEDレンズ(特殊低分散レンズ)、ナノコーティングといった技術的進歩で、前玉を巨大化しなくとも収差を抑えられるようになった点が大きいとされています。
2.デジタルセンサーの特性
デジタルセンサーの特性として、斜めから入射する光に弱く、周辺減光や色かぶりの原因となります。
そこで、むしろレンズの後群を大きく&前玉は小さめに設計して「光がセンサーまで真っ直ぐ届く」事の方が重要となります。
3.ミラーレス機の普及
一眼レフ時代のデジタルカメラは、ミラーが物理的に動く構造から、バックフォーカスを長く確保する必要がありましたが、ミラーレス機にはそれが不要となり、バックフォーカスは非常に短くなりました。
その結果、わざわざ大袈裟に前玉を大きくしなくても(前述の特殊レンズとの組み合わせで)必要にして十分な光を集めることができるようになったとの事。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示単純に、前玉が小さいほうが軽くバランスが良く、状況に応じて深いフードをつけられたり、藤壺もいけるので運搬性や遮光性など状況に応じたフードの汎用性を高めるためと理解していました。
奥が深いですね。