なんでも相談室

2025/08/30 11:44

解決済み 厳冬の撮影時、レンズヒーターは必要ですか?

酷暑厳しい折に恐縮です。
Q:冬の撮影時にレンズヒーターは必要でしょうか?
私は信州に暮らしています。冬の撮影、特に朝のアルプスへのモルゲンロートなどを撮ってきました。その際、冬の一日で一番寒くなる早朝(最低マイナス10℃)でも、人間のマフラーをかけるなどして対応し、レンズヒーターの必要性は感じませんでした。
今までは、せいぜい1時間くらいの野外でしたが、今度は2~3時間の長時間撮影を考えていますが、どうでしょうか?
他の対応、使い捨てカイロとか……。皆さんのご工夫を教えてください。やはりレンズヒーターですかね……。

ベストアンサー

星空撮影を長く続けている者です。仕事の関係で松本市に4年、3年と居住しておりました。星空撮影で冬の髙ボッチ高原、開田高原と撮影に行っていますがレンズヒーターを使うことは少なかったと思います。(私の場合は50秒以下の短時間撮影が多いです。)湿度が高い地域、場所では必要と思います。撮り直しが難しい対象の場合には保険的な意味で使用しています。湿度の高い地域で、マイナス10度程度まで冷えると地面と三脚の接するところが凍結して1人の力では取れなくなります。因みに使い捨てカイロはレンズヒーターの代わりには役立たないと思います。手足や体を温める方で使いましょう。私が使用しているレンズヒーターは自作(12V給電)ですが、市販品が多々ありますので目的に合ったものを選んで下さい。カイロの場合は白金懐炉が使用されていました。揮発油を使用したカイロは外気温が低い為に蒸発が抑えられて立ち消えしてしまいます。同様な理由で使い捨てカイロは化学反応が抑えられて熱を発せられないものと思っています。お役に立てば幸いです。


滝澤 玄冬
2025/08/31 01:49

実は、私も松本市に住んでいます。今まで短時間撮影が多かったものですから、質問しました。

ご質問にお役に立てそうなことを考えていたら、松本に居住していた時にあちこち走り廻って星空撮影をしていた頃を思い出し懐かしくなりました。二回目の3年の時はカメラも手軽さからフルサイズのデジタル撮影が多くなりました。この頃は開田高原、車山方面や鹿嶺高原に出かけていました。レンズヒーターを使うことでレンズの膨張等による焦点移動があると思いますのでED等が使われている場合は注意して下さい。絞ればあまり影響は無いと思いますが、私の場合は殆どが開放撮影ですのでチョット手間をサボるとピンボケ画像になってしまいます。湿度計を携帯していた時期もありました。松本を思い出させて戴いて有り難うございました。

5 件の回答 (新着順)

滝澤様

いつもお世話になっております。ご相談内容拝見しました。

興味深い内容で、私もその要否を悶々を考え、解を探し求めた時期がありました。
今は以下の考えに落ち着きましたので、少々、お話させてください。

撮影時間中の温度変化、撮影後の機材の環境温度によっては保温をされ、レンズの温度変化を抑えたほうが良いに越したことはないと思っております。

私は、環境温度の変化がレンズやレンズ躯体にどのように影響するか考えてみました。

レンズはガラスなので、環境温度が大きく変わると、ガラスそのものの収縮率、膨張率に影響し、結果、屈折率、曲面率、非球面係数などが変化を受けて変動しそうです。
さらにはレンズを支える躯体骨格も急激な環境温度の変化を受け、膨張・収縮すると思いますので、レンズ間隔も変動しそうです。

ここで私が思うリスクは、結露による解像度不足はもちろんのこと、複合ガラスへの影響です。
※レンズのガラスの構成(一例としてZ 20mm f/1.8S)のリンクを貼りますのでご覧ください。
https://nij.nikon.com/cms/products/nikkor/zmount/nikkor_z_20mm_f18_s/img/spec/pic_02.png

前から3、4枚目と後ろから4、5枚目のところが異なる硝材が貼り合わされて複合ガラスになっているのがお分かりいただけると思います。(黄色いレンズ+白いレンズ)

こうした複合ガラスを伴う場合、レンズの硝材、厚みが異なり、微妙にガラスの膨張率が異なることが想定されます。万一急激な温度変化にさらされた場合、温度変化による膨張・収縮率に差異が生じ例えば、先の曲面率に影響ができるとすればバルサム切れ等のリスクにつながると考えます。

他の硝材で注意しているのは、私の認識ですが、蛍石ガラス(FLレンズ)は、潮解性がありその特性上、温度変化や結露するような高湿度には劣化に敏感かと思われます。

そうした課題から逃れるため、最終的に私はレンズヒーターが一番扱いやすくて安心という結論で今日に至ります。
ご参考になれば幸いです。


滝澤 玄冬
2025/08/31 01:47

レンズの複合ガラスのこと参考になりました。

Ryo Dobon
2025/08/30 14:36

滝澤玄冬さん、

わたしもnicolasさんと同じく、星景とか、インターバル撮影2時間とか、未明から明け方までカメラ回してますが、ヒーターとバッテリーとストーンバッグは必須です。ただ、滝澤さんの環境と私の環境で、過酷さがどれほど違うかわかりませんが、たぶん、私の方はまだマシかも知れません。マイナス10度まではいかないと思いますが、冬のど真ん中で撮る時は、最後の方は三脚は結露が凍結仕掛けてます、というか凍結してます。帰りの撮影終了後の保管とかもめちゃ気を使います。

あと高松さんが言われるように、冬場じゃなくても結露防止にはヒーターは必要かと思います。

どの場合も撮影後のカメラ保管にも気を使います。何もせずに車の中に入れてしまうと、いきなり結露したりするし、正直、車内ヒーターもつけずに温度慣らしながらでないとやばいんじゃないか、と思ってます。それが適切かどうかわかりませんが、そっちで気を使います。

とはいえ、滝澤さんがされてるように、マフラーとかでカメラのレンズに霜がつかないとしたら、それはそれで問題ないのかも知れませんし、その点、皆さんのご意見もお聞きしたいところです。ヒーターもそれなりにレンズに装着したりするときに手間はかかるので、なくてもいいならその方がめんどくさくないし。

とりあえず、マズいのはカメラやレンズの仕様で書いてある:

使用温度
0℃~40℃
使用湿度
85%以下(結露しないこと)

(私のD780仕様に書いてあることです)を守れるかどうか、てところかと思って気を使ってます。

もはや使用温度マイナスの時点で、仕様を逸脱してますけど😅


滝澤 玄冬
2025/08/31 01:51

ありがとうございました。ストーンバッグまでは気付きませんでした。

nicolas
2025/08/30 12:46

こんにちは。
私はインターバル設定(6〜8時間)で星景タイムラプスを撮ることが多いですが、
季節に関係なくレンズヒーターと給電用のモバイルバッテリーは必須です。
特に湖畔や海辺は湿度が高く、撮影が終了する明け方には機材も結露でびっしりです。
この撮影方法の場合、途中で止める事ができませんので、保険の意味でも必ず装着しています。
ご参加になさってください。


滝澤 玄冬
2025/08/31 01:53

画像までありがとうございました。季節に関係なくですか~あ。

Moby Takahashi
2025/08/30 12:42

回答ではないですが、厳冬について玄冬さんが投稿された!笑っちゃいました。失礼しました…


滝澤 玄冬
2025/08/31 02:27

この夏、日中の撮影はちょっとでした。
明日からは9月、秋です。いろいろと撮影計画を考えていると、思いは冬までいき、質問しました。

高松 督
2025/08/30 11:58

星空を撮影しているものです。結露に関しては、気温というよりは湿度の問題が大きいのでは、と感じております。といいますのも、夏は気温は低くありませんが、湿度が高い分、簡単に結露します。キャンプをしていてもテントが夜露でびっしょりになりますし、夜撮影していても、水のあるそばでは特にレンズにも結露がみられます。むしろ気温は低くても、湿度の低い(乾燥した)冬は結露が少ないと感じています。レンズを温める方法としては、効果や固定の点でレンズヒーターを使っています。使い捨てカイロでも良いとは思いますが、温度の調節やレンズ周囲に固定する方法などを考えないとならないので、面倒くさいです。ちなみに昔天体写真を撮っていた頃の古い(昭和の頃)本には
使い捨てでないカイロをレンズに固定して温める方法が書いてありました。


滝澤 玄冬
2025/08/31 01:58

確かに、夏のキャップのときも結露しましたね。
湿度ですか。わかりました!