
【イベントレポート】1/26 ステップアップサークル オンラインセミナー
ステップアップオンラインセミナー |
1月26日(日)10時より、ステップアップオンラインセミナーを開催しました。今回のオンラインセミナーの内容は、「はじめてのRAW現像 カメラ内RAW現像をやってみよう!」です。
先ず、““はじめて”のRAW現像”ということで、RAWというものは何なのか、JPEGとの違いは?というところから説明がありました。
【JPEG】
・さまざまなPC、スマホ、タブレットで表示できる汎用性の高い画像ファイル。
・圧縮率を変えてファイルサイズを大幅に小さくできる(圧縮率が高いと画像に影響がでます)
・こだわったレタッチだと画像が破綻することがある(トーンジャンプやグラデーションの崩壊)
【RAW】
・画像ファイルではなく、画像の元データが収納されている画像ファイル。
・そのままではPC、スマホ、タブレットで見ることも、プリントすることもできない。
・たくさんの情報が入っているため、ファイルサイズが大きくなる。
・専用のソフトを使用してRAW現像することで、JPEGなど汎用性の高い画像ファイルに変換できる。
・現像を繰り返しても画質が劣化しない。露出補正やホワイトバランスなど、撮影後に変更が可能。 =撮影に集中できる!! 白飛びや黒つぶれした部分からも情報が引き出せる場合がある。
そして、RAW現像をするには、あらかじめカメラでRAWデータの撮影ができるように設定しておく必要があります。(基本的にはRAWとJPEGの両方での撮影・保存がオススメ)

右)iメニューボタン→画質モード→「RAW+〇〇」を選択
その他の押さえておきたいポイントとして、RAW現像しやすいデータで撮影しておくこと、(白飛びに注意、秋山先生はー0.3で撮影されているそうです)、カメラ内RAW現像ができる画像は、そのカメラで撮影したRAW現像だけであるということも述べられました。
(Z8のカメラを使用されている方は、階調モードを選択できるようになりました。以下、静止画撮影メニュー、もしくはiメニューより設定できます。
SDR → RAW現像することでJPEGデータが書き出される
HLG → RAW現像することでHEIF※データが書き出される
撮影用途に合わせて選択してください。通常はSDRに設定)
カメラ内現像のメリットとしては、やはり手軽にできることが上げられるのではないでしょうか。
機能がコンパクトに集約されているので、最低限やっておいた方が良いものを調整できる、いわゆるやりすぎの現像にならず、撮影時の印象を残した状態でナチュラルな仕上げ方ができるそうです。カメラの背面モニターが小さくやりづらい場合は、HDMI端子を用意しテレビや他のモニターにつないで行うと大きな画面で見やすくなり良いそうですよ(^^)
カメラ内RAW現像の手順については機種により少し異なります。

カメラRAW設定の項目はたくさんありますが(左画像参照)、秋山先生は一つ一つ丁寧に説明してくださいました。(以下、カメラの機種により機能が異なります。ご了承ください。)

こちらでは、一部を抜粋して掲載いたします。
●ヴィネットコントロール(レンズの特性による周辺光量の低下を軽減)

「しない」を選択すると、周辺が暗くなり、画面中央により自然に目線が行くようになる。「強め」を選択すると、周辺の暗さが軽減され明るくなり、写真として広がりを感じられる絵になる。
●アクティブD-ライティング(撮影時のシーンに応じて露出や階調を制御し、ハイライト部分やシャドー部および中間調を適切に調整した画像を記録します)

「しない」を選択すると、コントラストが高い状態だと、シャドー部分がグッと暗くなり、明るい部分は明るくなる。明暗差が非常にはっきりとする。暗い部分の階調をより出したい場合は、「より強め」を選択するとよい。
そして、秋山先生がRAW現像してくださったお写真が、こちらになります。

★Z8 70-200 f2.8で撮影
・画質モード:FINE → FINE
・画像サイズ:L → L
・露出補正:-0.7 → +0.3
・WB:晴天 → K(ケルビン)色温度設定選択(K:4350・B2.0・M2.0)
・ピクチャーコントロール:リッチトーンポートレート → フラット選択(明瞭度-3.25・ミドルレンジシャープ+2.00・明るさ+0.50)
・アクティブD-ライティング:より強め2 → より強め1
・ヴィネットコントロール:標準 → 標準
いかがでしょうか?現像後のお写真は、とても柔らかい印象に仕上がっていて、現在作品募集中のお題「ふんわり写真を撮ってみよう!」のヒントが得られるような気がします。
今回のセミナーはカメラ内RAW現像についてお話いただきましたが、機能が搭載されていないカメラを使用されている場合でもNX StudioにてRAW現像は可能になりますので、ぜひトライしてみてください。秋山先生、ご視聴いただいた皆さま、お忙しい中ありがとうございました!!
~ステップアップサークル作品募集中~
お題 「ふんわり写真を撮ってみよう!」
投稿期間:2025年5月9日(金)16:00まで
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投稿を表示撮影帰りの電車の中でも、印象に近く仕上げることで、後の処理がスムーズにいく。