
ニッコールクラブ会員展 瓜田英司「アタカの冬」インタビュー
会場:ニコンプラザ東京 THE GALLERY
会期:2025年3月25日(火)~2025年4月7日(月) 日曜休館
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
第71回ニッコールフォトコンテストで「長岡賞」を受賞された瓜田英司さん。個展についてインタビューをさせていただきました。
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写真展に応募したきっかけは何だったのでしょうか? |
ニッコールフォトコンテストで長岡賞を受賞したことです。そこで自信がつき、またニッコールクラブ アドバイザーの先生からの後押しもあり、応募を決めました。フォトコンテストで大きな賞を取っていなかったら、応募もしていないと思います。
写真展の合格通知を受けた時のお気持ちをお聞かせください。 |
初応募で、どの程度の難易度なのかわからなかったため、はじめは実感がわきませんでした。友人に報告すると、なかなか受かるものじゃないと驚いていたので、そこで初めて難易度の高さに気づきました。
写真展では何を工夫したのですか? |
臨場感、迫力を大切にしました。ただ写真を多く見せるのではなく、見せ方を工夫し、訪れた人が引き込まれるようなレイアウトを考えました。動物写真はパネルで大きく展示し、迫力を感じてもらえるよう工夫をしました。
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撮影場所について教えてください。 |
尻屋崎という地区で、広大な土地に馬を自然放牧しています。普段は馬小屋などはなく、自然の中でありのままの生活をしています。冬の間は雪が積もり、動物たちが草を掘り起こして食べることができません。そのためこの期間は、尻屋崎の一角にある放牧場で餌を与えています。
人懐っこい馬が多く、撮影中もツンツンと背中をつつかれることがありました。

今回の撮影で苦労したことは何でしたか? |
撮影地が雪深い森だったので、吹雪の中でどう撮影していけばよいか、試行錯誤しました。
雪がレンズに積もると撮影が難しくなるので、雪が飛んでくる方向から背中を向け、カメラを構えていました。また、激しい雪の中だとAFがうまく合わない時があります。その場合はMFを用いてピント合わせをしていました。
また、動物たちを警戒させず自然な表情を撮るために、一定の距離を保つことを意識しました。フラッシュを使うと動物が驚いて逃げてしまうため、フラッシュは絶対に使用しないようにしたのもこだわった点です。
現像やプリントをするうえでこだわった点を教えてください。 |
現像はPhotoshopとLghtRoom Clasicを使用いています。吹雪いている中での写真は、シャープさを出すよう心掛けました。吹雪いている描写は、もやっと見えてしまうのですが、クッキリと編集を加えることで吹雪の荒々しい動きを表現しました。
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撮影機材は何を使いましたか? |
Z9、Z8、Z6 II、Z30も使用しました。レンズはNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sです。
引きで撮りたいときは、NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sを使用しました。撮影はすべて手持ちで行いました。
今後の目標を教えてください。 |
写真集を作ることや地元で写真展を開催することです。地元の方からも、写真展に行きたかったという声を多くいただいたので、次回は青森で展示を行いたいと考えています。
カレンダーづくりにも興味があります。
写真展にチャレンジする方にメッセージがあれば教えてください。 |
写真展を通して、たくさんの人とつながりを持つことができます。多くの方に評価していただくことは大変うれしいですし、同時にアドバイスを頂いたときは勉強にもなるので、成長にもつながります。
ぜひとも、写真展開催を目指して頑張っていただきたいです。
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