【イベントレポート】10/16 ステップアッ...

【イベントレポート】10/16 ステップアップサークルオンラインセミナー

ステップアップサークルオンラインセミナー

お題「私のお悩み写真」作品講評

10月16日(水)19 時より、ステップアップサークルオンラインセミナーを開催しました。
今回のオンラインセミナーは、作品投稿ページの“お題”として募集していた「私のお悩み写真」の作品について、秋山先生に講評(アドバイス)をいただきました。

たくさんのご投稿、ありがとうございました。
こちらでは、その中から一部を抜粋してご紹介します。

chinaco さん：私のお悩み写真室内ノイズ

フリッカー現象が出ているかな？というお写真ですね。見てみると、縦ラインが入っていることがわかります。シャッタースピードが速い場合や、照明の種類によっては、このように撮影した時に写真に縞模様が発生してしまうことがあるわけです。これをどうにかしたい場合に気をつけること。シャッタースピードです。フリッカー現象は、シャッタースピードが 1/125 より速くなると発生する可能性が高まります。カメラの静止画撮影のメニューに、“静止画フリッカー低減“もしくは”高周波フリッカー低減“というメニューがありますのでオンにしておく。ただし、 LEDライトの場合、先に述べた設定をしていてもフリッカー現象が出てしまう場合があります。その場合は何枚かシャッターを切っていただいて、ベストなものをセレクトしてください。編集ソフトでフリッカーを抑えるように現像していくことは可能ですが、完璧に除去するのは難しいです。できる限り撮影の段階で要らないものは省き問題点は解決して、補助的な意味合いで編集ソフトを活用するというのが良いかと思います。

まいの飼い主さん：走るチーターへの憧れ

Z30 で撮影をされているチーターの写真、レンズは NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VRを使用されています。私だったらZ30で動きの速いチーターを撮影する場合は、タッチシャッターで撮ると思います。背面モニターをタッチして顔の辺りでピントを合わせて即座にシャッターを切るというものですね。タッチシャッターを活用するとピントが合う打率は高まるのではないかなと。あとは、カメラのストラップを利用して撮る。ストラップを首から下げてピンと張って自分がジンバル(※参照)になる。 Z30 はファインダーがないカメラなので、ピンと張った状態で追い掛けながらタッチシャッターでタッチしながら切ると安定して撮影することができると思います。
※ジンバル・・動画撮影時に、手ブレを抑えて清らかな映像を撮影する為の機材

あまのがわさん：京都駅秘密の回廊モノクロ

建物にもたくさん種類があると思います。直線で構成された建物は、ラインの規則正しさや美しさを上手く活かしながら構図を組んで撮影すると、直線ラインのかっこ良さが表現された写真になってくると思います。建物のモノクロ設定方法を考えてみると、例えばこの建物の背景に山があり空のトーンが出ていることを確認したい時には、“ピクチャーコントロール“を”ディープトーンモノクローム“に選択すると思います。空の雲のディティール(細部)が上手く写し出されます。そうではなく柱の直線ラインが面白いと思ったのであれば、コントラストとかシャープさを引き立たせてくれるシンプルな”モノクローム“で設定して撮影すると、緊張感のあるかっこいい感じの建物の写真になってくるのでお勧めです。この写真の面白いところは影のストライブ模様と柱の規則正しさと、光の反射も美しいところ。下半分に美しいところが集約されているのに対して、上半分の天井のところは特に何も無いですよね。光がある角のところを構図左上の角に合わせて構図を組んであげると、更に直線ラインの面白さを活かすことができるし、天井部分の配分が少なくなったことで地面部分のストライプ模様の影が写る範囲が広くなり、より光と影の美しさや規則正しさを活かせる絵作りになると思います。画面全体に目が行く構図ではなく、一番おいしい部分が画面の中で広く満たされた写真になるように撮影するのが、建物を撮影する時のポイントになってくるかなと思います。

秋山先生には、今回のセミナーも作品 1枚1枚に対し、とても丁寧な講評(アドバイス)をいただきました。モノクロ写真の撮影テクニック、 AF-SとAF-Cの使い分け、前ボケの効果的な使用法、建物撮影での切り取り方、広角レンズの活用法などなど・・・すぐに実践でき撮影に取り組むことにより、更に作品がより良いものになるのではないかと思います。
秋山先生、ありがとうございました

今回は通常とは異なり平日夜の時間帯でオンラインセミナーを開催いたしましたが、大勢の皆さまにご視聴いただきました。ご視聴いただいた皆さま、ありがとうございました。