イベント

【イベントレポート】6/5 機材サークル オンラインセミナー

機材サークル オンラインセミナー

梅雨に役立つ撮影テクニック&機材のケア

6月5日(木)20時より、機材サークル主催のオンラインセミナーを開催しました。今回のテーマは「梅雨」です。じめじめとした日が続き、雨で思うように作品が撮れなかった経験がある方も多いのではないでしょうか。そんな悩みを解消するために、上田先生がさまざまなアドバイスをしてくださいました。

【雨の日の観光地は狙い目!!】

「「雨が降ったら撮影をやめる」のではなく、「チャンス」と捉えることが大切です。」とおっしゃる上田先生。気持ちの持ち方ひとつで、作品に大きな違いが生まれます。前向きに撮影に取り組む姿勢が、より良い作品につながります。こちらはイタリアの有名な観光地サンマルコ広場ですが、雨の早朝に撮影すると人がいなくなり普段では撮影できない作品が撮影できたそうです。ドラマチックな一枚に仕上がっていますね。

【雨の日はローポジションで撮影!!】

ウエストレベルとローポジションでの撮影比較

雨の日ならではの魅力として、水たまりを上手に活用すれば、晴れた日には撮れないユニークな作品を撮ることができます。特に水たまりの反射を活かした撮影では、街の風景や背景を少しぼかして写したい場合、レンズを地面と平行に構える「水平アングル」で撮影するのがおすすめです。さらに、水平アングルをキープしたままカメラをローポジションに構えることで、リフレクションをより効果的に活かした作品が撮影できます。

【機材のケアについて】

「雨の日は保護フィルター付けたほうが良いと思います。レンズに水が付くと拭かないといけないじゃないですか、撥水性に優れていないフィルターや撥水性が落ちたフィルターだとべちゃっと広がってしまって拭くと白い跡が付いてしまったりします。撥水性の高いフィルターだと水滴を弾くので、レンズペーパーなどで拭き取れ便利です。余談ですが、雨ではなくても、砂場や砂浜、砂漠など訪れる際は保護フィルターを付けた方が良いです。目には見えない砂が付着し、気付かずにレンズを拭くと傷がついてしまいますので、保護フィルターを装着すると安心して撮影ができますね。」と撮影地によっての注意点をいただきました。 

【Q&Aコーナー】

多くの質問が寄せられましたQ&Aコーナーですが一部をご紹介いたします。

Q:雨が降っている状況を出すために、シャッタースピードはどうすればいいですか?

A:雨量にもよりますが、1/125秒で大体線になります。1/500秒で丸っぽく写ります。1/125秒より遅くするとさらに流れていきますので、一度1/125秒で撮影してみて、自分の好みに仕上げていくのが良いと思います。

 

Q:雨の日の写真の現像のコツってありますか?

A:現像する際にどういったポイントに重きを置くかによりますが、例えばリフレクションであれば、コントラストを高くしてメリハリを出すと、リフレクションの透明感は出やすくなります。簡単な方法でいうとコントラストを高くすることですが、モノクロの場合だとマット感を出したいので中間部を大事に調整することが多くあまり締めすぎないですね。あとは、カラーだとフレキシブルカラーピクチャーコントロールでシャドー部に少しシアンやハイライトにアンバーを入れたりすることで色味の少ない世界に色味を付けるという方法もあります。

 

雨の日の撮影には注意点もありますが、正しい知識と工夫で、梅雨ならではの魅力的な作品を撮影することができます。皆さんもぜひ、チャレンジしてみてください!!

 


次回の機材オンラインセミナーは

「プリントするためのNX Studio基礎知識&プリントのノウハウ」

日時 2025年7月4日(金)20:00 ~ 21:30

 

コメントする