
【イベントレポート】2/9 風景サークル オンラインセミナー
風景サークル オンラインセミナー |
2月9日(日)風景サークルのオンラインセミナーを開催いたしました。
今回も、三好先生がハワイで撮影された作品から最新作まで充実した内容でした。


ハワイで撮影された作品を解説していただき、その中で当時のお話をされていました。
三好先生が初めてハワイを訪れたのは、20歳の時、ニコンサロンで2度目の展覧会をするのが決定していた頃でした。しかし、当時カラーで展覧会をするのはお金が掛かり、その費用を稼ぐ為に、自動車の組み立て工場でアルバイトをされたそうです。展覧会の費用が十分に溜まり余裕も生まれたのでハワイを初めて訪れたとのことでした。その後ハワイを多く訪れるようになった三好先生は、1978年にハワイを訪れた際に行ったカメラ屋さんがニッコールクラブの事務局、支部になっておりその後、ハワイに訪れた際に大変お世話になったと仰っていました。そのハワイの作品で1979年にAPA(公益社団法人 日本広告写真家協会)特選を受賞し、写真家デビューをされました。三好先生の写真家へのきっかけはハワイなのですね。

南国好き、海好きな三好先生ですが、その中でもヤシの木が大好きで、生まれ故郷の徳島には駅前にヤシの木があり、子どもの頃近所に住んでいた三好先生は、良くヤシの木の下で昼寝をされていたそうです。その経験からかモルディブやタヒチの撮影の際にもヤシの木を探して撮影されたそうです。

望遠でNDフィルターを使い、スローシャッターで撮影された作品で、注意した点としては、風があるとブレてしまうので、三脚にストーンバッグを載せてウエイトをいれることでブレを防止された。撮りながらどんなふうに撮りたいかイメージし、グリーンを入れたそうです。なぜグリーンを入れたかというと、この海の色が青と言うよりもシアンブルーにしたいと思われたそうで、イメージには、日本画家の奥村土牛の「鳴門」と東山魁夷の海のイメージを参考にされて、色合いを決められたそうです。細かく調整しながら撮影された作品で、今回でもお気に入りの一枚だと仰っていました。

絶景作品からパーソナルな部分を多くお話いただいた今回のオンラインセミナーですが、内容が盛りだくさんで全てはご紹介できず一部抜粋し、ご紹介いたしました。
次回のオンラインセミナーもご参加お待ちしております。
◆最新の三好先生の撮影日記◆
三好先生の撮影日記<Vol.19> 山梨県 乙ヶ妻
https://photohub.nij.nikon.com/announcements/cdhhcl0p5b7f5lb2