PHOTO HUBメンバーのみなさんや、このサイトを閲覧されている皆さんにも、きっとこんな一枚はあるんじゃないかと思いますが、たまたま、この一枚にとある思い出がありますので、アップさせていただきます。プライバシーにも関わる話なので、あまり詳しくは書けませんが。
まずこのクラフトは、写々倶楽部のマスターが作ってくれました。「Ryoさん、もし残したいフィルムあったら、樹脂に固めて置物作ってあげるよ」、といわれたので、たまたま会社の机を整理していて出てきたスライドを渡して作ってもらいました(これ、空気を入れちゃいけないし、固まるまで3週間くらいかかるらしく、結構大変みたいです。マスターに感謝🙇)
このフィルム(といいますか、カラーネガから、報告用スライドにマウントしたものなんですが)、1998年、ドイツ・ベルリンに出張した時の一枚です。ご存知の通り、1989年に東西統一されて10年経ってない時に出張したので、あちこちにまだたくさん残っていたベルリンの壁の一部を写してきたものです。
このフィルムを見て、ベルリンで入った日本料理屋の女将さん(日本人)のことを思い出しました。
私と友人の二人で夕食を取るために入ったお店でした。カウンターに座って、二人で酒を酌み交わしていた時に、隣に座ったドイツ人がいたのですが、女将さんが突然、その男に何かドイツ語でまくしたて始めたのです。その男は、女将さんに何か言って出て行ってしまいました。
「あなた、気をつけないと。スリよ、あれ」
私の席の背もたれに掛けていたジャケットを指して、そう言いました。私のポケットから抜こうとしていたと思われるそのスリを撃退してくれたのでした。
それからその女将さんと仲良くなり、なぜドイツに住むことになったのか(その時点で30年住んでいる、と言われていたと思います)、東西統一のときはどうしていたのか、などのお話や、東西分断の時の悲しいお話(それはもう悲惨な話でした。とてもここには書けませんが)をたくさんお聞きしました。もう30年近く前のことですが、女将さんから聞いたその時のお話は、うっすらとですが、覚えています。
気がつけば、深夜1時を回っており、ホテルに閉め出されてしまうのではないか、と心配になったので、帰ることにしたのですが
「東西に分かれている頃は、ポリス(軍警察?)があちこちにいて安全だったんだけど、統一してからは治安が悪くなったのよ。あなたたち、タクシーに乗るまで危ないから、見ておくね」
と言ってくれて、通りまで20mくらいあったと思いますが、店の門の前で私たちがタクシーに乗り込むまでずっと見守ってくれました。
店の名前も覚えていませんし、女将さんのお名前もお聞きしてませんでしたので、現在どうしているのか、全くわかりません。ベルリンに行くことは、たぶんもうありませんが、このフィルムを見ると、その女将さんのことを思い出すのです。
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投稿を表示写真はその時の風景だけではなく、記憶も感動も残してくれるものなのですね。
拝読し、ほんのりとココロ温かくなったような気がします。
ありがとうございました。
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投稿を表示忘れられない思い出ですね。
そのフィルムは、思い出が事実だったことを証明してくれる大切な証人ですね。