小林紀晴先生のリレー日記
自分以外のフォトグラファーが撮影やロケ以外のとき、何をしているのだろう?ということが昔から気になっていた。素朴な疑問だ(同業者でもなかなか知らないものです)。そして、なかなか聞けないものです。
その疑問はミュージシャン、とくにバンドの活動に似て感じられる。私が好きなバンドはボーカルが作詞、作曲をしているパターンが多いのだが、おそらくボーカルは作詞、作曲、ボイストレーニングなどで何かと忙しいのは想像がつく。一方でベースとか、ドラムの人って、普段、何しているのだろう?などと考える。ほんと、余計なお世話です・・・。
私の場合、撮影がないときはだいたい原稿を書いている。正直、写真を撮っている時間より長い。それで果たしてフォトグラファーといえるのか?と自分で突っ込みたくもなる。
依頼された連載などの原稿もあるが、つねに書籍のための書き下ろし原稿を抱えている。27歳の時から30年間以上、ほとんど変わらない。ありがたいことです。10年以上かかってやっとかたちになったものもある。それでも地味に続けている。
単純に書くのが好きなのだと思う。いまどき出版してくれる出版社があるだけでもありがたいご時世である。
パソコンを使って書くことも多いが、ずっと使っているのはキングジムの「ポメラ」というワープロみたいな機械。ネットにつなげられないので誘惑に負けないのがいい(書いた原稿はアプリで送れます)いまどき貴重だ。

あとは資料調べ。最近は台湾に撮影に行くことが多いので、その調べもので図書館によく行く。日本統治時代(1895-1945)の地図が国会図書館に存在することを知って、何度も通った。現在の地図と照らし合わせたりしてみる。意外と楽しいというか、かなり満足。探偵にでもなった気分がしてくる。だったらもう撮影に行かなくてもいいんじゃない?という気も正直しないでもない。

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投稿を表示私は写真を撮り、原稿を書くことはありますが、そこまで深くは探求しておりません。フォトグラファーの皆さんの世界を少しだけ知り、エネルギーが必要な仕事と改めて感じました。最近、ロバート・キャパの記事や、従軍カメラマンの手記などを読みました。写真は撮ることだけでも楽しみがありますが、レンズを試したい、カメラを試したいということから、もっと進めばさらに奥が深いものなのですね。もっと、写真家の皆さんのことをもっと知りたいと思いました。素人なので、コメントが不適切かもしれませんが、申し訳ありません。
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投稿を表示小林先生、
最近、私も同じこと考えてました。
今、とある作品をコンテストに出すためにまとめてます。群写真です。
これにかかり始めたら撮りに行くより、その作品をまとめるのに時間を使い、その背景となる資料を読み漁ったり、どういうプリントにすべきか、どんなキャプションをつけるか、つけない方がいいか、説明しすぎか、そんなことばかり考えてます。
その中で、作品を作ること、どう伝えるかを考えることを100とした時に、カメラを持って撮りに行く行為は全体の何%なんだろう、と考えてます。個人的にはたぶん、半分以下だと思ってます。
もちろん、撮影することは好きです。でも、それをまとめたいと思った時に、撮影はその一部でしかない、そう思うようになりました。間違ってますか。
今悩んでいるのは、その群写真の一枚一枚に。キャプションをつけることの是非です。写真で語りたい。でも、群で全体を伝えるのに、必要なんじゃないかと思う部分があるんです。
ちなみに、今まとめてるのは、私の心象もありますが、かなりの部分でドキュメンタリーだと思います。
こんなところですみません。お暇な時に、アドバイスいただけるととても嬉しいです。