会報誌・読みもの

三好先生の撮影日記<Vol.25>兵庫県 砥峰高原編

今年も猛暑が続いています。9月になっても、相変わらず暑さが和らぎません。しかし、「暑い!」といくら言っても涼しくはならないので、せめて写真だけでも秋の気分を味わい、秋の清涼な風を感じましょう。
今回ご紹介するのは、兵庫県の砥峰高原(とのみねこうげん)のススキです。兵庫県のほぼ中央に位置するこの高原は、標高約900m、面積は90ヘクタールもある広大な場所。一面にススキが広がります。
私は朝から夕刻まで、ほぼ一日かけてここで撮影をしました。

Z8 + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

1枚目はお昼の14時ごろに撮影したものです。すっきりとした秋の青空の下、風になびくススキの穂と、秋空に映えるやさしげな雲。まるで童話のワンシーンを思い起こさせるような世界です。このときは奥まで見渡せるように、脚立を使って高い位置から撮影しました。いつでも役に立つ脚立です。

 Z8 + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

2枚目は、少し陽が傾くのを待って撮った一枚。丘には影ができ、暗くなった背景を活かして、前方のススキをドラマチックに表現してみました。コントラストの妙ですね。ススキをより美しく、まるで女優さんの美をさらに引き出す映画監督のような気分で、主役としてススキを撮影してみました。

Z8 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

3枚目は日没直前のものです。撮影したのは10月初旬ですが、16時半にはこのような光景が広がっていました。ハーフNDフィルターを使い、手前を明るく撮りつつ、沈む直前の太陽の光を絞り込んで撮影することで、見事な光条を表現でき、アクセントになりました。
このように、ススキに囲まれた1日を過ごしました。ぜひ秋には、ススキの撮影に出かけてみてください。関東では静岡の稲取細野高原がおすすめです。
それでは、また次回。

まだまだ暑さが続く日本の夏。清涼感のある作品を見ると、ますます秋が待ち遠しくなりますね…🫠
皆さまの夏の思い出、秋の風情を感じられる作品も、ぜひご投稿ください!(ニッコールクラブ事務局)
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1 件の返信 (新着順)
kanegon
2025/09/10 15:50

以前、先生にご紹介いただいた曽爾高原のススキも素晴らしかったですが、今回の砥峰高原はまた広大な風景で感動的です。ぜひ機会があれば撮影に行きたいです。