写真展

会場：ニコンプラザ大阪 THE GALLERY
会期：2025年10月16日（木）～2025年10月29日（水）日曜休館
　　　10:30～18:30（最終日は15:00まで）
日々の暮らしの中に潜む“記憶のかけら”を追い続けた疋田さんが、5年以上にわたり撮影を続けてきた作品群から厳選した展示です。人々の営みと街並みの中に漂う“懐かしさ”を語っていただきました。

このテーマに取り組み始めたのは、およそ5年前です。
何気ない街角を歩いていると、子どもの頃に見た風景や、ふとした光の加減が思い出される瞬間があります。そうした“懐かしさ”の断片を写真に残したいと思ったのがきっかけでした。
撮影そのものは、気軽にシャッターを切るというより、じっくりと構図を練るタイプです。撮るまでの時間が長く、光の具合や人の動きが重なる瞬間を待つことも多かったです。

Z5メインで使用しました。機材に安心感があるからこそ、被写体とじっくり向き合えます。

撮影した写真をいかにTHE GALLERYの配置に合うようレイアウトするかはしっかりと考え、作品同士の呼吸が合うよう、何度もシミュレーションを重ねました。

撮影活動の中で多くの先輩写真家から刺激を受けてきました。特に、大西みつぐ先生から受けた助言が心に残っています。大西先生からは、被写体への距離感について学びました。昨年の“ニッコールミーティング”で先生に作品を講評していただいたことが、大きな転機になりました。

作品を“きちんと見てもらえる場所”に立ちたいという気持ちがありました。合格の連絡を受けた瞬間は、“本当に自分でいいのか”という驚きと喜びが入り混じった気持ちでした。
電話で知らせを受けたときは思わず言葉を失い、しばらく信じられませんでした。

写真は、技術だけではなく“世界観”が大切です。他の作家の作品をたくさん見て、自分が“何を感じるか”を大事にしてほしいと思います。そして、迷ったらぜひTHE GALLERYに応募してみてください。そこから新しい出会いがきっと生まれます。