写真展

法橋 慶子 写真展「ミステリーボックス2」インタビュー

会場:ニコンプラザ大阪 THE GALLERY
会期:2026年10月8日(木)~2026年10月21日(水)日曜休館
10:30~18:30(最終日は15:00まで)

前作の写真展「ミステリーボックス」から約3年。「ミステリーボックス2」を開催する法橋慶子さんに、今回の作品展に込めた思いや作品づくりについてお話を伺いました。

今回の写真展「ミステリーボックス2」のテーマについて教えてください。

3年前に「ミステリーボックス」という作品を発表していて、今回の「ミステリーボックス2」も基本的なテーマは同じです。
私の先生である藤岡亜弥先生が、「ミステリー」というものを大切に作品を制作されていて、その影響を強く受けています。
「ボックス」という名前は、私が四角い画面の中に被写体を収め、1対1で向き合うような感覚で写真を撮っていたことから付けました。四角い箱の中に、神秘的なものや不思議なものを入れていく。そんな思いで作品を制作しています。

実際に作品を大きくプリントして展示してみて、印象はいかがでしたか。

小さな写真で見ていた時よりも、大きくプリントしたことで作品がずっと面白くなったように感じています。画面を大きくすることで、それまで気づかなかった部分まで見えてきますし、作品としての存在感も強くなりました。自分でも「大きくすると、こんなに格好良く見えるんだ」と感じました。

今回の作品は、どのくらいの期間をかけて撮影されたのでしょうか。

前回の「ミステリーボックス」が終わってからですので、約3年間です。やはり、一つの作品群としてまとめるには、そのくらいの時間がかかりました。

前作と今回の写真展で、作品づくりに違いはありましたか。

前回は身の回りを見ていると、「これは面白い」「これは不思議だ」と思えるものが比較的たくさん見つかりました。ところが今回は、なかなか簡単には見つかりませんでした。
「何かないかな」と探して、探して、その中からようやく面白いものを見つけていったという感じです。ですから、今回は被写体を見つけること自体が一つの大きなテーマだったように思います。

撮影するうえで、最も大切にしていることは何でしょうか。

やはり「ミステリーを感じるものを撮る」ということです。
どこかへ行けば必ず撮れるというものではありません。街などをぶらぶら歩きながら、「あ、これは面白そうだな」「何だか不思議だな」と感じたものを見つけて撮影しています。目的の被写体を探しに行くというよりも、歩きながら出会うという感覚に近いですね。

作品の中には人物も登場しますが、人物そのものをテーマにしているのでしょうか。

人物が入っている作品も少しありますが、人物そのものを中心に撮影しているわけではありません。あくまでも一つの画面の中にある要素として人物が入り、それによって不思議な雰囲気や面白さが生まれればいいと思っています。

今回、主に使用されたカメラとレンズを教えてください。

カメラはZ6IIIをメインに使用しました。レンズはNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRのズームレンズと、NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sの単焦点レンズをよく使っています。

Z6IIIを使っていて、特に良かった点はありますか。

暗い場所に強いことは、とても助かりました。オートフォーカスも速いですし、暗い場所や夕方でも安心して撮影できます。
以前はZ7を使っていました。Z7には少し柔らかく明るい雰囲気を感じていましたが、Z6IIIはもう少しシャープで、ピシッと写る印象があります。描写力もしっかりしていて、旅行先などで夕方になったり、周囲が暗くなったりしても撮影しやすいですね。

作品制作にあたり、先生方からも指導を受けられたのでしょうか。

ニッコールクラブのキャッスル大阪支部長、宮崎さんや、ニッコールクラブ シニア・アドバイザーの大西みつぐ先生などに作品を見ていただき、指導を受けました。

アドバイスを受けることで、ご自身の写真に変化はありましたか。

作品の選び方は変わってきたと思います。先生によって被写体に対する好みや見方は少しずつ違いますが、いろいろな意見を聞くことで、自分自身も「もっとよく見なければいけない」と思うようになりました。
今までなら気づかなかったようなところにも、もう少し注意を向けていかなければいけない。先生方に作品を見ていただくことで、自分自身のものの見方について考えるようになりました。

展示作品は、どのような基準で選ばれましたか。

まず、きちんとピントが合っていること。そして写真全体の雰囲気が自分の感じたものとして表現できているか、色がどう見えるか、面白さがあるか、といったことを見ています。
そのうえで最も大切なのは、やはり「ミステリーボックス」というテーマに合っているかどうかです。最終的には「この写真からミステリーを感じるか」という基準で選んでいます。

プリントについてもご自身で手掛けられたそうですね。

はい。今回の作品はすべて自分でプリントしました。プリントがきれいに仕上がることには、やはりこだわっています。大きな作品にはエプソンの微光沢系の用紙を使いました。
写真は撮影して終わりではなく、最終的にどのようなプリントとして見せるかまで含めて作品だと思っています。

会場を訪れる皆さんには、作品をどのように見てもらいたいですか。

あまり難しく考えずに、まずは「面白い」「楽しい」と感じながら見てもらえればうれしいです。
その中で、「これは何だろう」「ちょっと不思議だな」と、作品の中にある「ミステリー」を感じてもらえたらと思います。

そもそも個展を開催しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

最初は先生から勧められたことがきっかけです。
そして1度「ミステリーボックス」を発表して、もう少し頑張ってみよう、もっと良い作品を発表してみようと思い、今回の「ミステリーボックス2」につながりました。

THE GALLERYへの応募が決まり、合格通知を受け取った時のお気持ちはいかがでしたか。

まずは「ほっとした」という気持ちが大きかったです。もちろんうれしかったのですが、それ以上に、きちんと形にすることができると決まって安心しました。
家族や写真仲間からも、「きっと大丈夫だと思っていた」と言ってもらえました。

法橋さんは64歳から写真を始められたそうですね。

はい、64歳から始めました。ですから、写真を始めた時期としては決して早くありません。それでも続けていくことで、こうして作品をまとめ、発表するところまで来ることができました。

「ミステリーボックス2」の次に目指すものを教えてください。

次は「ミステリーボックス3」ですね。
ただ、これからは「ミステリーとは何なのか」を、もう少し深く考えていかなければいけないと思っています。どうすればその中からもっと面白さを引き出せるのか。自分が感じたミステリーが、必ずしも写真を見てくださる方に伝わるとは限りません。だからこそ、さらに考えながら作品を作っていきたいです。

最後に、これからTHE GALLERYへの応募や写真展開催を目指している方へ、メッセージをお願いします。

作品は、ぜひ発表した方がいいと思います。自分の作品をまとめて発表するということは、自分自身の歴史を作っていくことでもあります。写真を撮り続けているだけではなく、一つの形として作品を残し、人に見てもらう。それがまた次の作品につながっていきます。
ぜひ挑戦して、作品を発表してほしいと思います。

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1 件の返信 (新着順)
Lucca
2026/10/09 12:24

今回の法橋さんの写真展は初日にインタビュー・お知らせされたと思いますが、前回の土岐玲子さんの写真展のお知らせは最終日の確か三日前😨😵‍💫😣この差はいったい何ですか、特集の組みかたも違う。書きたい言葉を押さえています😡