会場:ニコンプラザ東京THE GALLERY
会期:2026年9月15日(火)~2026年9月28日(月) 日曜休館
※10:30~18:30(最終日は15:00まで)
長年にわたり養蚕農家とその暮らしを撮り続け、THE GALLERYでの写真展開催を実現した横山哲之さん。
撮影期間は周辺地域を含めて約8〜9年。そのうち、作品の中心となるご夫婦を約6年間にわたって撮影してきました。
今回の作品が生まれるまでの道のりや、THE GALLERYへの挑戦、写真に対する思い、そして今後の目標について伺いました。
撮影期間は周辺地域を含めて約8〜9年。そのうち、作品の中心となるご夫婦を約6年間にわたって撮影してきました。
今回の作品が生まれるまでの道のりや、THE GALLERYへの挑戦、写真に対する思い、そして今後の目標について伺いました。
今回の作品を撮影するにあたって、一番苦労したことを教えてください。 |
もともと養蚕には興味があったのですが、撮影を始めるにあたり、自分自身の知識や理解がまだ十分ではないと感じていました。
そこで、公的機関などにも足を運び、養蚕について改めて勉強するところから始めました。
もう1つ大切だったのが、被写体となっていただいた方との人間関係づくりです。
養蚕について理解を深めることと、撮影させていただく方との信頼関係を築いていくこと。この2つが、撮影を進めるうえで最も大変であり、同時に大切なことだったと思います。
そこで、公的機関などにも足を運び、養蚕について改めて勉強するところから始めました。
もう1つ大切だったのが、被写体となっていただいた方との人間関係づくりです。
養蚕について理解を深めることと、撮影させていただく方との信頼関係を築いていくこと。この2つが、撮影を進めるうえで最も大変であり、同時に大切なことだったと思います。

THE GALLERYには何回目の応募で合格されたのでしょうか。 |
正式な審査への応募としては、今回が4回目でした。そのほかにも、ニッコールクラブの写真展講評会にも3回以上参加しています。
1度応募して終わりではなく、先生方からアドバイスをいただきながら、作品を見直し、撮影を重ねてきました。
1度応募して終わりではなく、先生方からアドバイスをいただきながら、作品を見直し、撮影を重ねてきました。
今回の作品は、どのくらいの期間をかけて撮影されたのでしょうか。 |
周辺地域まで含めると、約8〜9年間撮影しています。
今回の作品の中心となったご夫婦については、約6年間にわたって継続的に撮影させていただきました。
今回の作品の中心となったご夫婦については、約6年間にわたって継続的に撮影させていただきました。

今回の作品づくりで、特にこだわったことは何でしょうか。 |
最初の頃は、どうしても「養蚕の作業工程」を中心に追いかけていました。ところが先生方から、「それだけでは作品として十分ではない。養蚕をしている人たちの生活全般を撮った方がいい」とアドバイスをいただきました。
そこから撮影に対する考え方が大きく変わりました。養蚕をしていない時期にも足を運び、春先の田植えから稲刈りまでの農作業を撮影しました。また、冬には雪の中を歩き、野生動物が現れる周辺の自然環境なども撮影しています。
さらに、暮らしの中で山からの水を利用していることを知り、その水源地まで足を運びました。「養蚕」という1つの作業だけを見るのではなく、そこで暮らしている人々の生活や、その暮らしを支える自然、土地、環境まで含めて撮りたい。そこには特にこだわりました。
そこから撮影に対する考え方が大きく変わりました。養蚕をしていない時期にも足を運び、春先の田植えから稲刈りまでの農作業を撮影しました。また、冬には雪の中を歩き、野生動物が現れる周辺の自然環境なども撮影しています。
さらに、暮らしの中で山からの水を利用していることを知り、その水源地まで足を運びました。「養蚕」という1つの作業だけを見るのではなく、そこで暮らしている人々の生活や、その暮らしを支える自然、土地、環境まで含めて撮りたい。そこには特にこだわりました。

写真展のプリントや展示について、こだわった点はありますか。 |
今回のTHE GALLERYで展示して終わりではなく、この作品をさらに次の写真展へとつなげていきたいと考えています。そのため、展示方法についても今後の展開を考え、一般的な額装ではなく、プリントをダイレクトに展示するスタイルを選びました。
作品そのものをしっかり見ていただける展示を意識しています。
作品そのものをしっかり見ていただける展示を意識しています。

今回の作品で使用した撮影機材を教えてください。 |
ニコンのZシリーズを使っています。Zシリーズのミラーレスカメラを使い始めてから、いくつかの機種を使用してきましたが、養蚕の作業現場を集中的に撮影した時期には、主にZ9を使用しました。
レンズはNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRを使うことが多く、人物だけでなく、その人がいる場所や周囲の環境まで広く写したい場合にはNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sも使用しました。
レンズはNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRを使うことが多く、人物だけでなく、その人がいる場所や周囲の環境まで広く写したい場合にはNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sも使用しました。
超広角を生かした画角や、ローアングル、ハイアングルなども取り入れながら、人物とその周囲の空間を一緒に表現することを意識しています。

被写体となったご夫婦とは、どのように関係を築いていったのでしょうか。 |
最初は「養蚕の写真を撮らせてください」というところから始まりました。しかし、何年も通い続けているうちに、少しずつ人間関係ができていきました。
ご自宅に入れていただき、一緒に食事をしたこともあります。作業が終わった後の空いた時間には、一緒に日光方面までドライブに出かけたこともありました。
そうした撮影以外の時間を共有することで、少しずつ信頼関係が深まっていったのだと思います。
その結果、カメラを強く意識した姿ではなく、お二人の普段の自然な姿、いわば「素の表情」を撮ることができたのではないかと思っています。
ご自宅に入れていただき、一緒に食事をしたこともあります。作業が終わった後の空いた時間には、一緒に日光方面までドライブに出かけたこともありました。
そうした撮影以外の時間を共有することで、少しずつ信頼関係が深まっていったのだと思います。
その結果、カメラを強く意識した姿ではなく、お二人の普段の自然な姿、いわば「素の表情」を撮ることができたのではないかと思っています。

写真を始めたきっかけを教えてください。 |
最初にカメラを手にしたのは、小学生から中学生になった頃だったと思います。父親が持っていたフィルムカメラを借りて撮影したことがきっかけでした。
そこからカメラに興味を持つようになり、自分のカメラを持つようになりました。中学生の頃にはSLを撮影しに出かけたり、一眼レフのフィルムカメラを持って北海道まで撮影に行ったりしていました。
振り返ると、かなり早い時期から写真を撮ることが好きだったのだと思います。
そこからカメラに興味を持つようになり、自分のカメラを持つようになりました。中学生の頃にはSLを撮影しに出かけたり、一眼レフのフィルムカメラを持って北海道まで撮影に行ったりしていました。
振り返ると、かなり早い時期から写真を撮ることが好きだったのだと思います。
ニコンとの出会いについて教えてください。 |
一眼レフを使い始めた頃は、キヤノンのカメラを使っていました。その後、写真の勉強会などを通じてニコンを使っているニッコールクラブ事務局の方と知り合い、ニコンのカメラやレンズについて話を聞く機会が増えていきました。
そしてZシリーズが登場したことも、大きなきっかけになりました。それまでのレンズ資産を大切にする姿勢やカメラの堅牢性なども含めて考えたとき、「これから長く使っていくのであれば、自分にはニコンが合っているのではないか」と感じ、ニコンに切り替えました。
機材を一式変更するのは大変でしたが、現在はZシリーズを中心に撮影しています。
そしてZシリーズが登場したことも、大きなきっかけになりました。それまでのレンズ資産を大切にする姿勢やカメラの堅牢性なども含めて考えたとき、「これから長く使っていくのであれば、自分にはニコンが合っているのではないか」と感じ、ニコンに切り替えました。
機材を一式変更するのは大変でしたが、現在はZシリーズを中心に撮影しています。

なぜTHE GALLERYで写真展を開催しようと思ったのでしょうか。 |
知人がニコンのギャラリーで写真展を開催している姿を見たことが、ひとつのきっかけでした。
写真を続け、作品を発表していく中で、「いつか自分もニコンのギャラリーで個展を開催したい」と思うようになりました。
THE GALLERYで写真展を開催することが、自分にとって大きな目標になっていったのです。
写真を続け、作品を発表していく中で、「いつか自分もニコンのギャラリーで個展を開催したい」と思うようになりました。
THE GALLERYで写真展を開催することが、自分にとって大きな目標になっていったのです。
合格通知を受け取ったときは、どのようなお気持ちでしたか。 |
本当に「天にも昇るような気持ち」でした。
THE GALLERYを目指してから約4年半。途中では、「このままでは合格できないのではないか」と思ったこともあり、諦めかけたこともありました。
それでも、先生方からいただいたアドバイスをひとつずつ受け止め、撮影を続けてきました。
ですから合格を知ったときは、「やっと受かった」という思いと同時に、「続けていればできるんだ」という気持ちが込み上げてきました。本当にうれしかったです。
THE GALLERYを目指してから約4年半。途中では、「このままでは合格できないのではないか」と思ったこともあり、諦めかけたこともありました。
それでも、先生方からいただいたアドバイスをひとつずつ受け止め、撮影を続けてきました。
ですから合格を知ったときは、「やっと受かった」という思いと同時に、「続けていればできるんだ」という気持ちが込み上げてきました。本当にうれしかったです。

ご家族や写真仲間の反応はいかがでしたか。 |
皆さん、本当に喜んでくれました。特に、これまでTHE GALLERYで個展を開催した経験のある先輩方や、作品づくりについてアドバイスをくださった方々が、とても喜んでくださいました。
「ニコンのギャラリーで個展を開催することには、それだけの価値がある」と言っていただいたことも印象に残っています。自分だけではなく、これまで応援してくださった皆さんにも喜んでいただけたことが、とても嬉しかったです。
「ニコンのギャラリーで個展を開催することには、それだけの価値がある」と言っていただいたことも印象に残っています。自分だけではなく、これまで応援してくださった皆さんにも喜んでいただけたことが、とても嬉しかったです。

応募にあたって、どのようなアドバイスを受けましたか。 |
普段から指導を受けている写真クラブの先生をはじめ、ニッコールクラブのセミナーなどでも多くの先生方からアドバイスをいただきました。
特に印象に残っているのが、ニッコールクラブ シニア・アドバイザーの大西みつぐ先生からいただいた「養蚕の工程だけを撮るのではなく、そこで暮らしている人たちの生活をもっと深く撮った方がいい」というアドバイスです。
人物の生活、周囲の自然、その土地の環境まで捉えることで、「養蚕」というテーマがもっと大きな作品になっていくのではないかと言っていただきました。
1度応募して駄目だったら、指摘された部分を撮り直す。そして次に見ていただいたときには、さらに別の課題について、同じくシニア・アドバイザーのハナブサ・リュウ先生からアドバイスをいただく。その繰り返しでした。
時間はかかりましたが、アドバイスを素直に受け止め、少しずつ作品に反映していったことが、今回の合格につながったのだと思います。
特に印象に残っているのが、ニッコールクラブ シニア・アドバイザーの大西みつぐ先生からいただいた「養蚕の工程だけを撮るのではなく、そこで暮らしている人たちの生活をもっと深く撮った方がいい」というアドバイスです。
人物の生活、周囲の自然、その土地の環境まで捉えることで、「養蚕」というテーマがもっと大きな作品になっていくのではないかと言っていただきました。
1度応募して駄目だったら、指摘された部分を撮り直す。そして次に見ていただいたときには、さらに別の課題について、同じくシニア・アドバイザーのハナブサ・リュウ先生からアドバイスをいただく。その繰り返しでした。
時間はかかりましたが、アドバイスを素直に受け止め、少しずつ作品に反映していったことが、今回の合格につながったのだと思います。

THE GALLERYを目指している方へ、メッセージをお願いします。 |
まず大切なのは、「自分は何を撮りたいのか」「これまで撮ってきたものの中に、どんなテーマがあるのか」を見つけることだと思います。テーマを見つけること自体、簡単ではありません。
そして、ひとつのテーマを見つけたら、それを深く掘り下げていくことが大切です。
同時に視野を広げて、「ほかの人が見ていないものを、自分の目ではどう見ることができるのか」を考えながら撮影していく。そうすることで、少しずつ自分自身の作品になっていくのではないでしょうか。
せっかく写真を始めたのであれば、ぜひ作品を形にしてほしいと思います。コンテストに挑戦することもひとつの方法ですし、特定のテーマを長期間追いかけ、数十枚の組写真としてまとめていく手段もあります。
そして、何より大切なのは諦めないことです。私自身、何度も応募し、そのたびに作品を見直してきました。「これでもか、これでもか」と挑戦し続ける。周囲から「まだ頑張っているのか」と思われるくらいでもいい。諦めずに撮り続け、挑戦し続けることが大切だと思います。
そして、ひとつのテーマを見つけたら、それを深く掘り下げていくことが大切です。
同時に視野を広げて、「ほかの人が見ていないものを、自分の目ではどう見ることができるのか」を考えながら撮影していく。そうすることで、少しずつ自分自身の作品になっていくのではないでしょうか。
せっかく写真を始めたのであれば、ぜひ作品を形にしてほしいと思います。コンテストに挑戦することもひとつの方法ですし、特定のテーマを長期間追いかけ、数十枚の組写真としてまとめていく手段もあります。
そして、何より大切なのは諦めないことです。私自身、何度も応募し、そのたびに作品を見直してきました。「これでもか、これでもか」と挑戦し続ける。周囲から「まだ頑張っているのか」と思われるくらいでもいい。諦めずに撮り続け、挑戦し続けることが大切だと思います。

ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示本日仕事帰りに拝見させていただきました。
今後、とても良い記録写真として評価されると思います。